金型設計 T.A
新卒
2010年入社 ロボット工学専攻プレス製品を作るための金型を設計する、「工程設計」を担当しています。金型は出来上がる製品の形を決めるだけでなく、材料を曲げる順序や回数、力の掛け具合などの製造ノウハウがギュッと詰まっていますので、まさにものづくりの縮図といえます。お客様がどのような製品を求めているのかを正しく理解して、イメージ通りの製品を作り上げていく。それが私の仕事です。
協和工業は、超ハイテンという非常に強度の高い素材や高精度、複雑な形状の加工に強みを持っていますので、「他社ではできなかった」という依頼もたくさんあります。そういった難しい製品づくりに真っ正面から向き合い、「鉄の流れ」をコントロールして思い通りのかたちを作り上げていくのが、工程設計の一番難しいところであり、一番面白い部分です。
幸い、当社は設備更新に積極的で、私たちが普段使っているCAD/CAMやCAEをはじめ、現場のプレス機や加工機も最新の機材が揃っています。このように恵まれた環境と、当社に蓄積されたプレス技術のノウハウを存分に駆使して難問に挑むのは、ものづくりの醍醐味そのものですね。
現在は、全部で15工程という、これまでになく複雑な金型の設計に取り組んでいます。それを1/100mm以内の精度に抑え込み、製品実現することが最大の課題です。簡単な道程ではありませんが、比較的若手の自分でもこのような挑戦をさせてもらえるのは、技術者として誇らしいですね。
常に他社に先んじた挑戦を続けている協和工業ですので、仕事は決して平坦な道程ばかりではありません。「本当にこんな製品が作れるのだろうか」と、巨大な壁を前に立ち止まってしまいそうになることもあります。そんな時にこそ、当社の掲げる「スクラムトライ」の出番です。
技術部が抱えている問題が設計上の理由なのか、量産現場の課題なのか、そもそもお客様の求めている製品設計に無理はないのかなど、あらゆる部門の関係者が「自分の問題」として、壁を乗り越えようと、一致団結する。そうして設計室だけでは気付けないさまざまな意見を集約することで、困難を克服していく。
このような全社を挙げたものづくりが、協和工業がお客様に選ばれる大きな理由です。そんな社内の想いを束ねる技術スタッフはプレッシャーも大きいですが、それ以上にものづくりの喜びや醍醐味を感じられるポジションなんです。
私は入社してから、まず実際に金型を作る職場を経験し、それから設計部門に異動してきました。ですから現場ではどんなことに困っているか、どんな金型を求めているかを、肌で感じてきたつもりです。また当社が強みを発揮しているシート部品では、加工の難しいハイテン材の割合が急速に高まっており、お客様の求める製品に対応できる企業、できない企業の色分けが鮮明になってきています。先端技術により高くアンテナを張り、お客様にも社内の仲間にも喜んでもらえる製品づくりを追求していきたいですね。
プレスは、金型が上下する2次元の動きだけで、3次元の複雑な形状を作り出すことができる技術です。産業用ロボットのように計算を駆使して思い通りの形を再現するものづくりも面白いと思いますが、私自身は経験とヒラメキを知恵の輪のように組み合わせてものづくりを行う、プレス技術の魅力にドップリはまっています。
プレスは歴史ある技術ですが、今でも新技術がどんどん誕生しているように、これからもまだまだ発展が期待されています。その最先端を、私たちと一緒に切り拓いていきましょう!
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