技術部長 T.I
協和工業と同じプレス、金型の分野でおよそ20年間、技術者として経験を積み、30代半ばからは海外工場の工場長として立ち上げから工場運営に6年間携わってきました。協和工業に転職を決めた理由は、会社の理念、ビジョン、企業風土に強く共感したからです。自分たちの目指す企業像の実現に向けて、シンプルに、当たり前のようにチャレンジしていく様子に感銘を受けました。クレドに掲げられている「スクラムトライ」を体現する具体的な取り組みは、同じ業界に勤めてきた自分にとっては衝撃的でもありました。
たとえば、一般的に製造業では、仕事をとってくる営業、受注した製品を設計する技術、さらに量産を担う製造が、それぞれの部門の都合を優先して互いに衝突し、セクショナリズムや不平不満が生まれがちです。
協和工業では、見積もりの段階からものづくりに関わるすべての部門が意見交換し、全部門が納得した案件のみ受注する。そして、技術部が設計した図面に対してすべての部門が意見を出し合い、設計をブラッシュアップし、納得した状態でものづくりを進める。これを一つ一つの案件に対して行っています。やった方が良いと分かっていても、各部署にとんでもない負担が掛かることなので、普通はやりません。それをあえてやっているのを目の当たりにして、感動すら覚えました。
想像以上に社員の皆さんが、やるべきことに真剣に向き合っている様子を感じています。各担当の観点からさまざまな意見が出るのですが、他部署と争っているわけではなくて、「この仕事をクリアするために」とか、「この目標を達成するために」と言って、アイデアや力を出し惜しみすることがありません。全員の見ている方向が同じだから、ストレートに言い合っても衝突しないのです。それは想像以上のものでした。
経営理念にある「ものづくりの誇りと喜びを分かち合う」や、クレドの「スクラムトライ」といった言葉が、普段の仕事の周りに自然と存在する。それが協和工業だと思います。
技術部長として責任者をやらせていただいています。技術部の大きな役割は、お客様に選ばれ、喜ばれる、より良いものづくりを実現することです。協和工業にある強烈な協力関係から好ましい相互作用を生み出し、その力を最大に引き出すための「まとめ役」が、技術部長である私の仕事だと思っています。営業とともにお客様への技術提案を行い、設計~金型製作~量産立上げ~量産~メンテナンスすべてのプロセスで、ものづくりの力をさらに高めていく仕事にやりがいを感じます。
これがうまくいくと、全社員の能力を生かしきることができるからです。そのためには、個々の性格とか、目指していることを、理解することが大事です。自分が前職で培っていた技術や情報も当然生かせますが、あくまで個の力でしかありません。何十人もの社員の力をしっかり合わせるというほうが、絶対に会社としては大きなパワーになるはずです。
今技術部としての形ができつつあるので、その地固めをしっかりしながら、技術のステップアップを継続していきたいです。その中で、次世代の人材をうまく育てながら、彼らのステップアップを部署や会社の発展につなげていきたいですね。
人材育成で大切なのは、「見守る」ことだと思います。「自分で成長しろ」と言われると、その人がよほど強くないと生き残れないと思うのですが、見守ってもらっていれば、失敗してもまたやり直すチャンスがつかめますよね。
自分の経験則から言うと、協和工業の人材のレベルは業界でも非常に高いと感じています。設計も加工の担当も、ここまでやるというゴールが見えたら、とことんやる。だからこそ、中小企業でありながら、一次メーカーさんと同じものが語れるぐらいのレベルまで来ているのです。それは、超ハイテンプレスの技術が非常に高いレベルにあることの裏付けでもあると思います。
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