KYOWA TECHNOLOGY

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人と地球の未来に貢献する
超ハイテン冷間プレス技術

2050年、日本はカーボンニュートラルすなわち「脱炭素社会の実現」を目指すことを宣言しました。温室効果ガスの排出を全体としてゼロとする、高いハードルに挑戦することを決めたのです。産業界では脱炭素に資する技術開発や探索が加速し、なかでも自動車分野で注目されているのが、ハイテン材・超ハイテン材と呼ばれる非常に硬い素材の活用です。

衝突したときにドライバーや同乗者を守る車体の安全性は、自動車にとって不可欠の性能です。ところが、安全性を求めれば求めるほど車体の強度が求められ、板厚は厚くなり、重量は増加、それに伴い燃費が悪くなり、温室効果ガスの排出量も増加します。
安全性を確保しつつ、温室効果ガスの排出量を減らす。
この難しい課題を解決するうえで有望視されているのが、協和工業が得意とするハイテン材・超ハイテン材のプレス技術です。

なぜならハイテン材、超ハイテン材と呼ばれる材料は、非常に硬い材料であるために、板厚を薄くしても強度を確保することができるからです。板厚が薄いということは「軽い」ということです。「軽い」ということは燃費の向上、つまりは温室効果ガスの排出量削減に貢献できるということなのです。

ハイテン化によるエネルギー節約

自動車の車体に占めるハイテン材の使用比率は平均40%と言われます。これが60%まで高まると、燃費は約4%向上し、日本全体でガソリン220万キロリットルに相当するエネルギーの節約につながる(注1)、という報告もあります。いずれにせよハイテン技術が地球環境に及ぼすプラスの影響力は注目に値するものです。

温室効果ガス削減への影響

1 ハイテン材、超ハイテン材は、製造時の温室効果ガス発生が少ない。(注2)

材料製造時の温室効果ガス排出量 (Kg/CO2e)

材料製造時の温室効果ガス排出量

等価部品機能あたりの温室効果ガス排出量 (Kg/CO2e)

等価部品機能あたりのの温室効果ガス排出量

2 リサイクル性に優れ、ライフサイクルでの温室効果ガス発生も少ない。(注3)

ライフサイクルにおける温室効果ガス総排出量 (Kg/CO2e)

ライフサイクルにおける温室効果ガス総排出量

3 超ハイテンの加工を冷間プレスで行うことで、熱間プレス(ホットスタンプ)に対して温室効果ガス発生が削減される。

生産時の温室効果ガス発生が1/8になるという報告もあります。

温室効果ガス排出量

温室効果ガス排出量

協和工業は過去20年にわたって超ハイテン冷間プレス技術に取り組み、主に自動車のシート部品に採用されています。現在ではシート部品の新規受注のほぼ100%をハイテン、超ハイテン技術で対応しており、この分野の需要の高さを感じています。今後も超ハイテンプレス技術の一層の発展に取り組み、自動車だけでなくさまざまな業界の課題に対応していきます。

静岡大学×協和工業座談会

協和工業が得意とする超高張力鋼板、通称“超ハイテン”。その加工技術が今、自動車業界で大きな注目を集めています。静岡大学大学院で塑性加工を研究する早川邦夫教授と、当社内で金型製造技術の高度化に取り組んできた責任者に超ハイテン技術の未来とその魅力について聞きました。

超ハイテン技術の未来を拓く

注1 https://ieei.or.jp/2016/07/special201310_01_029/2/

注2 World Auto Steel:「Life Cycle Assessment: Good for the Planet, Good for the Auto Industry」を元に作成

注3 Comparing Material Usage in Production Vehicle Efficient Designs - WorldAutoSteelを元に作成

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